11月1日から新サイトに移行しました。URLは下記の通りです。リンクしている場合はURLを差し替えていただくようお願いいたします。

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May 29, 2005

ポツドール「愛の渦」(続)

 遅くなって申し訳ないのですが、ポツドール「愛の渦」公演について、先の紹介に興味深いレビューを2つ追加します。

 ポツドールの舞台はよく「リアル」と言われているようです。具体的にはどういうことか、「Somethig So Right」サイトの今井克佳さんは次のように述べています。

時間をおってパーティーの様子が描かれていく。最初はどうにもぎこちなく、会話もなく、取りつく島もない居心地の悪さが続き、次第に会話が交わされていくのだが、実際、こういう場所であれば、まったくこうであろうと思われるような、会話の始まり方(なぜか最初は女同士で話し始め、そこに男が言葉をはさもうとして、別の女と会話が始まっていく、というような)の描写がリアルである。
 と述べています。「なぜか最初は女同士で話し始め、そこに男が言葉をはさもうとして、別の女と会話が始まっていく」という個所に、おもわず頬が緩みました。鋭い観察ですね。  また最後にも「リアル」が用意されているようです。
印象的だったのは、店員がカーテンをあけると、明け方の陽の光が部屋のなかに入って一気に入ってくるのだが、この光の表現はすばらしい。本当に一晩空けた、その夜の非日常の時間を終わらせ、日常の世界に戻す陽の光そのものだった。夢の終わり。セリフにもあったが、夜中は局部をあけっぴろげに見せていた女も、恥じらいながら服を着替えている。

 夜と昼。秘密の時間が日常世界に切り替わる瞬間を演出する力が存分に発揮されているように思われます。

 CLP(クリティック・ライン・プロジェクト)の皆川知子さんはこの舞台に関して次のように指摘します。

性欲というテーマと、リアルな演技が、結びつけられた。その結果、舞台上で暴かれたのは、逆説的にも、私たちの実生活のなかで行われている演技、つまり現実のなかの嘘=フィクションだった。
 先の紹介でも触れましたが、ポツドール公演には、ぼくらを舞台に引きつけつつ、そのことがかえって僕らの内部を浮き立たせることになるという仕掛けが施されているのでしょうか。「欲望に対する演出家のシニカルな視線が、終始、舞台を貫いていた」という締めくくりが鋭く突き刺さってきます。
Posted by KITAJIMA takashi : 05:09 PM | Comments (0) | Trackback

May 28, 2005

ポタライブ「吉祥寺『断』」

 街頭のパフォーマンスは以前から見受けられますが、単純に下手くそだったり観客を暴力的に操作する悪癖がついて回ったりして敬遠しがちでした。しかし岸井大輔さんが始めたポタライブは全く違うようです。「白鳥のめがね」サイトの柳澤さんが、5月22日の「吉祥寺『断』」に「参加」したようすを書き記しています。

 柳澤さんによると、ポタライブは「『散策しながら楽しむライブ』という意味の造語」だそうです。吉祥寺駅前に集合し、ポタライブ主宰の岸井さんが案内人として町の再開発の歴史やエピソードを紹介していくのですが、中央分離帯や車道、ビルの谷間などにパフォーマーが配置され、町のたたずまいや物語のなかにとけ込んでいるとのことでした。ちょっと長めになりますが、以下の文章を引用します。

そうしたパフォーマンスは、ちょっとした虚構を現実に紛れ込ませることで、街が秘めていたドラマを浮き立たせるように作用していた。普段街を歩いているときには気に留めない様々な情報が眼に飛び込んできて、街を歩く一般の人々の姿が、独特のパフォーマンスのように印象深く見えてくる。
市街地の情報を引き立てるように、あまり虚構が過剰にはならないようにしつつ、しかし、市街地の情報に埋もれてしまわない程度には目立つものでなければならない、その絶妙なバランスがここでは達成されている。(略)
街頭でパフォーマンスすることは様々に試みられてきているだろうし発想としては珍しくないと思う。だが、問題は、その発想を方法に高めることができているかどうかだ。岸井さんが進めてきた「ポタライブ」の試みには、町並みの歴史を掘り起こしてくる確かな手法の蓄積がある。そこから、現代の生き方に瑞々しいものを吹き込む可能性が、様々な仕方で、大きく広がっていると思う。

報告は描写的なので、街のイメージ、その場の空気が立ち上ってくるような気がします。ぜひ、柳澤さんのサイトで全文をご覧ください。

5月のポタライブの日程は、主宰者岸井さんのWebサイトによると次の通りです。

■船橋編「ふねのはなしは、ないしょのまつり」
 5月7日、8日 14:00~16:00
 JR船橋駅南口改札前まちあわせ

■小金井編「かわあそび」
 5月14日、15日 15:00~18:00
 JR武蔵小金井駅南口改札前まちあわせ

■吉祥寺編「断」
 5月21日、22日 19:00~20:00
 JR吉祥寺駅中央口改札前まちあわせ

■市川編「うみをまつ」
 5月28日、29日 15:00~18:00
 JR市川駅中央口改札前まちあわせ

■吉祥寺編「斜」
 5月12日、26日(木曜日) 20:00~21:00
 JR西荻窪駅改札前まちあわせ

ご予約は、potalive@yahoo.co.jpまで!

Posted by KITAJIMA takashi : 11:45 PM | Comments (0) | Trackback

May 25, 2005

チェルフィッチュ岡田利規インタビュー(後編)

 今年の岸田國士戯曲賞を受賞したチェルフィッチュ主宰岡田利規さんのインタビュー(パート2)を掲載しました。パート2は横浜STスポットでのダンスとの出会い、「超口語」スタイルの芝居にも台本が欠かせない理由、そしてチェルフィッチュの方法論を踏まえて古典劇を上演したい、などなどが展開されています。参考情報もできる限り盛り込みました。
 企画当事者が言うのもおかしなものですが、長尺インタビューで読みごたえ十分、しかもおもしろいと思います。聞き手は、早くからチェルフィッチュ演劇の可能性に着目していた柳澤望さんです。

Posted by KITAJIMA takashi : 10:27 AM | Comments (0) | Trackback

May 24, 2005

少女単体「料理教室」

ことこ・本と花びら大回転!」サイトのkotokoさんが「少女単体 シークレットライブ 料理教室」の詳細な報告を載せています(5月17日、西荻WENZスタジオ)。
 じつはwonderlandにも、「少女単体」主宰苅谷文さん名の招待メールが届きました。残念ながら当日は都合がつかなくて行けず。ネット上での評価、評判も極端に分かれているのに、詳しい状況が霧の中。どういうライブか知りたいと思っていたところでした。実際の状況は見る人によって違うかもしれませんが、結成から過去のライブの出来事やテレビのドキュメンタリー番組出演のあれこれ、そして今回のライブの実況などリアルです。

少女単体」(しょうじょたんたい)は苅谷文さんののソロプロジェクト。自作戯曲を上演するために2003年12月に設立、デビュー公演は04年2月だそうです。その後の公演、ライブがネット上でも物議を醸し、2004年日本インターネット演劇大賞(えんぺ大賞)の話題賞になったりしています。

Posted by KITAJIMA takashi : 09:33 PM | Comments (0) | Trackback
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