11月1日から新サイトに移行しました。URLは下記の通りです。リンクしている場合はURLを差し替えていただくようお願いいたします。

http://www.wonderlands.jp

November 15, 2004

少年社中「アサシンズ」

 少年社中「アサシンズ-THE VALLEY OF ASSASSINS」公演が中野ザ・ポケットで開かれました(11月06-14日)。「休むに似たり。」サイトは「鮮やかなビジュアルとスピード感、RPG的ファンタジー世界が身上の社中の新作。楽園に戻りたくて暗殺を繰り返す追放者を現代の衝動的殺人の多発に重ね、人が一緒にいることって何かを描く一本」とまとめています。
 「しのぶの演劇レビュー」は、「メルマガ号外にあと一歩の傑作でした!」とまず一言。(「しのぶ」さんは、これはという舞台をメルマガ号外に載せ、登録読者に観劇を勧めているのです) そのあと「テレビゲーム、大した動機もなく起こる殺人、テロリズム、家庭(夫婦)崩壊、そして中近東(の衣裳ビジュアル)等、まさに「今」のトピックをふんだんに取り上げながら、言葉と心、愛といった人間の普遍的なテーマを語ります。少年社中が得意とする複数の世界が交錯していく構成も、この作品では特に重要で巧みに作用していました」と述べています。

Posted by KITAJIMA takashi : 10:02 PM | Comments (0) | Trackback

November 14, 2004

Ort-d.d「こゝろ」

 東京国立博物館・表慶館を使った「四谷怪談」で評判となったOrt-d.dが、2000年に初演した夏目漱石の「こゝろ」を再演しました(11月10-11日)。早稲田大学周辺で11月後半に集中して開かれているBeSeTo演劇祭・東京公演の2番手(トップバッターは東京オレンジ)。会場は学習院女子大のやわらぎホールでした。2人の男が下宿する家の母子は、ここでは姉妹に組み替えての上演。漱石が直面した「近代化」との格闘をどう取り込んだかの見方を含めて、再演の評価は多様でした。

 優れた舞台を矢継ぎ早に紹介している「しのぶの演劇レビュー」は「夏目漱石の名作『こゝろ』の中の『先生と遺書』の部分を1時間強に凝縮した珠玉の一品でした」と評価。「今日は・・・泣きじゃくってしまいました。若者の高い志や全身全霊をかけた恋、その全てに覆いかぶさってくる嫉妬心が、まるで手で触れられるかのように重々しく、はっきりと立ち表れました。ワタシ(岡田宗介)の愚かしい嫉妬とそれゆえの復讐、K(三村聡)の孤独と深い悲しみが痛いほど伝わってきて・・・あぁ今書いてても涙ぐんでしまう~っ」と感情の高ぶりを隠していません。

 早稲田大学の学生サークル「Project starlight」が「消費されない演劇を求めて」ということばを掲げて始めた演劇批評サイト「Review-lution! online」は、「原作の雰囲気を十二分に伝え、緊張感と分かり易さを兼ね備えた作品に仕上がっていた」としながらも、「中盤で下宿先の娘(先生もKも彼女のことを好きになるのであるが)とその姉(下宿の主)の家庭を巡る近親相姦の話が挿入されているが、これはやや唐突な感を否めない」などと指摘。「パンフレットに、漱石のテーマであった『近代都市に変貌しつつある東京に生まれた新中間層の家庭』『魂のよりどころとしての風景を失った』『不安を抱えた個人』をついて、自分なりに考えてみたとあるが、私は上演中にそこに対する確固たる指摘を見出せなかった」と直球を投げ込んでいます。

 軽快なフットワークでコンテンポラリーダンスや演劇などの舞台をリポートしている「ワニ狩り連絡帳」も、「前回の『四谷怪談』ではあそこまで物語を解体再構築して興味深い戯曲に仕上げていたというのに、この『こゝろ』では、そのちょっとした趣味の良さを見せるに留まってしまっていたという」とジャブを放ち、「例えば原作からの改変、母娘を姉妹にした点において、唐突にその見えない父による『近親相姦』というテーマが挿まれたりするのだけれど、そういう漱石らしくない物語を作るのではなく、もっと徹底して『こゝろ』自体を読み解いて発展させて欲しかったのだ」「ただ、そのスタイリッシュな演出姿勢は、わたしは気に入っているので、又次の作品に期待したいと思う」としています。

 ぼくも10日の初日のステージを見ましたが、「Review-lution! online」や「ワニ狩り連絡帳」と似た印象を受けました。
 近代的な自我の目覚めと形成、(恋による)挫折を時代の流れの中にさらした、とされる漱石の原作イメージが強かったせいか、下宿先の娘(妹)が父と近親相姦の関係にあったというリセット版は恋物語になだれ込み、漱石の作品を取り上げる肝心の部分がなくなるような気がしてしっくりしませんでした。
 「四谷怪談」だけでなく、横浜・山手ゲーテ座で「ポかリン記憶舎」と組んで上演した「少女地獄」公演(10月9-12日)でも「様式的身振りと発声」が極上の効果を上げていましたが、今回の公演では「間延びしたせりふ」がところどころに挟み込まれ、劇の流れを中断したようにも感じました。これも演出意図に含まれていたのでしょうか。いずれにしろ、4年前の作品という制約が強く作用したように思えました。ことばと様式化の問題は、いずれ考えてみるつもりです。
(北嶋孝@ノースアイランド舎)

Ort-d.d presents
『こゝろ』
第11回BeSeTo演劇祭東京開催参加
原 作  :夏目漱石
構成・演出:倉迫康史
出 演  :市川 梢  岡田宗介 三橋麻子 三村聡(山の手事情社)
照 明/木藤歩  舞台監督/弘光哲也  美術・衣装/田丸暦

Posted by KITAJIMA takashi : 09:35 PM | Comments (2) | Trackback

November 13, 2004

「ダンスが先?音楽が先?-振付家と作曲家の試み」

 京都橘女子大の小暮宣雄さんが演劇やダンスなどに接した体験をつづる「こぐれ日記〈KOGURE Journal〉」は、ライブ感覚にあふれた貴重なリポートが掲載されています。最新報告は「「ダンスが先?音楽が先?-振付家と作曲家の試み」。これは京都芸術センターの企画事業「コンテンポラリーダンス・ラボ」のシリーズで、10月27日に同センターで開かれました。

 「一番しびれたのは何と言っても最後の組であった。というか、ぶっとんでしまって口を開けたまま見続け聴き続けたというのが正直のところ。こちらの覚醒度というか興奮度というか(正反対の概念のはずなのだが)そのどちらの度合いも桁外れで、計測不可能にまで針が振れてしまい、おお、これからどうしよう・・というほどに、『希有で、愉快で、さっそうとした』コラボ。そのコラボレーションの神髄に触れていてかつ客席との一体感も抜群な、爆笑と驚きと共感に満ちたステージであった」と「激震」体験を語っています。

■京都芸術センター「コンテンポラリーダンス・ラボ
当日のラインアップは:
1. 砂連尾理+寺田みさこ×桜井圭介 「O[JAZ]Z」
2. TEN×港大尋 ゲスト出演=三林かおる(ダンス)、小川真由子(パーカッション) 「ill sounded ill counted」
3. 北村成美×巻上公一 「インダスヒュー」

Posted by KITAJIMA takashi : 02:58 PM | Comments (0) | Trackback

November 08, 2004

うずめ劇場「夜壺」

 ドイツ出身のペーター・ゲスナー主宰の「うずめ劇場」が、唐十郎作「夜壺」を11月3-6日、東京・森下スタジオで上演しました。「おかめの客席日記」は「現実と虚構の境を行ったり来たりするのだが、一生懸命な(ヒロインの)織江を中心に、全員が一貫したキャラクターで筋をとおしているので、最後まで楽しんで見られた」と述べています。
 「ワニ狩り連絡帳」サイトは、10月の唐組「眠りオルゴール」公演と比べながら、演劇から立ち上る「悪意」というか、「あくまで『河原乞食』を押し通す姿勢」「エネルギー」が希薄なのではないかとみているようです。
 9月の福岡公演に関して既に「福岡演劇の今」サイトのレビューを紹介しました。併せて読んでいただきたいと思います。

Posted by KITAJIMA takashi : 12:57 PM | Comments (0) | Trackback
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