「しのぶの演劇レビュー」は相変わらず精力的にレビューをアップして、「怒涛の演劇観劇人」の名に恥じない活躍です。今回紹介するのは、劇団山の手事情社EXTRA企画『作、アレクサンドル・プーシキン』。 こまばアゴラ劇場での公演(7.28 - 8.1)です。
「おかめの客席日記」が燐光群「私たちの戦争」を取り上げています。「イラクの悲惨な状況を伝えるなら、映画などのカメラで写した映像にまさるものはない。だが演劇は、事実だけでなく人生の一コマから本質を描く力がある。だから観客の心を打つ。それが現実を演劇にする意味だと思った」。おそらく作者らの願いや望みが伝わった確かな形の一つなのでしょうか。
8月4日には「だるまさんがころんだ」を取り上げています。
「No hay banda」blog が新宿・紀伊国屋サザンシアターのこまつ座第73回公演「父と暮せば」を取り上げ、「出演者は2人とも達者です。しかし…親子の気持ちのぶつかり合いのところでは心からの触れ合いが伝わってこない演出」とズバリ。また遅刻客が開演中に入ってきて観劇の妨げになる事態も率直に指摘しています。
関西の舞台芸術全般、関西圏で行われるアートシーンすべてを対象に、批評と支援を行っていこうと設立されたCCC(Culture Critic Clip)サイトは地味ながら堅実な劇評を発表していることで知られています。大阪・伊丹のアイホールで開かれたデス電所「ちょっちゅ念」公演(7月7-11日)を取り上げ、同メンバーの西尾雅さんが「煩悩で織り上げる曼荼羅の救い」という題で劇評を書いています。