11月1日から新サイトに移行しました。URLは下記の通りです。リンクしている場合はURLを差し替えていただくようお願いいたします。

http://www.wonderlands.jp

January 17, 2005

特別企画「振り返る 私の2004」(1)

 新しい年もすでに月半ば。さまざまな公演が元旦から始まり、今年も劇場はどこもにぎわいそうな気配です。年があらたまったからというわけではありませんが、新しい年にあたらしい芝居をみたいという望みは簡単に手放せません。昨年はどんなシーンが展開され、新しい芽はどんな土の上に育つのか。これまで観劇体験を重ねてきた人たちの演劇・芝居・舞台に関わる率直な感想を得たいと考え、特別企画「振り返る 私の2004」を17日から3回に分けて掲載します。本来は年末の予定が延びに延びて、やっと掲載の運びとなりました。このサイトの常連執筆者を中心に寄稿していただきました。初回は、常連執筆者の松本和也さんと河内山シモオヌさんです。(北嶋孝@ノースアイランド舎)

Posted by KITAJIMA takashi : 10:21 PM | Comments (0) | Trackback

January 16, 2005

カルマツイ「恋愛耐湿」

 「カルマツイ」は、名古屋を拠点として活動する劇団メガトンロマンチッカーを主宰する刈馬カオス(作・演出)と、同じく名古屋を中心に活動している劇団あおきりみかんの俳優松井真人による特別ユニット。年末から年始にかけて、上演時間45分間の密室恋愛劇『恋愛耐湿』公演を開きました(12月29日-1月2日、名古屋市・G/pit)。「名古屋の小演劇インプレッション」サイトが「とにかく濃いことこの上ない作品」と次のように紹介しています。

 「男のアパートのバスルーム。下着を脱いでバスタブに横たわる女と、傍らに立つ男。そこへもう一人の女が訪れる。何これ、どういうこと?…そして始まる泥沼の愛憎劇。(中略) 45分が2時間以上に感じるほど息苦しく、ずっと手に汗を握りつづけていた。全身に力が入っていたため、観劇後はひどい肩こりに襲われた。心地よい観後感を得たければ刈馬作品を観てはいけない。この作品はそんな説を強く裏付けるものだろう。救いの無いディープな空気に浸りたい人にこそ最適だ」
 なるほど。小作品ながら手応えあるステージだったようですね。「カルマツイ」だけでなく、「メガチカ」の舞台も見たくなりました。

[上演記録](劇団メガトン・ロマンチッカーのサイトから)
「恋愛耐湿」公演
2004年12月29日(水)-2005年1月2日(日)
会場:G/pit(名古屋市中区伏見)
作+演出/刈馬カオス
出演/松井真人(劇団あおきりみかん)、鹿目由紀(劇団あおきりみかん)、加藤裕子(劇団B級遊撃隊)
入場/一般 1,500円、高校生以下 1,000円 (日時指定・全席自由)
 ・振袖割引:振袖で御来場の方は1,000円キャッシュバック
 ・雨天割引:劇場付近が雨の場合、100円キャッシュバック


Posted by KITAJIMA takashi : 11:04 PM | Comments (0) | Trackback

January 08, 2005

クロムモリブデン『ボウリング犬エクレアアイスコーヒー』

 年末から新年にかけて東京・王子小劇場でクロムモリブデンの「ボウリング犬 エクレア アイスコーヒー」公演(12月29日-1月3日)が開かれました。佐藤佐吉演劇祭の掉尾を飾るこの越年公演に関して、さまざまなレビューが掲載されています。
 「しのぶの演劇レビュー」は「期待していたよりも面白かった!はっきりと独自色があるってことの強さを思い知りました。関西の劇団なのに関西っぽさをアピールしていないのも良いです」と温かな扱いです。

  「デジログからあなろぐ」はもっと熱くて、「生半可に芝居を見ている者には味わえない感覚・・・それが「演劇好きで良かった」の瞬間です。この作品は、そんな瞬間を私に齎してくれました」と芝居の世界に入りこんでいます。
 「休むに似たり。」は「物語とは明らかに関係のないような遊びが楽しい。みてるうちに妙なグルーブ感が出てくるのです。勢い、物語は追いづらい」と、いつもながら距離感のある見方です。

 この公演は、ネット上で知り合った自殺志願者と他殺願望者がそれぞれ、「影法師」と名乗る女によって山奥に集められるという設定です。近くのボーリング場で出合う2組の集団と、殺し屋の男女、それにボーリング場の再興を計画している男女(兄妹?)が入り乱れてドラマが進行します。米国のコロンバイン高校で起きた乱射事件で、直前に実行者がボーリングをしたことが影響しているという記載が報告書にあったと、劇中でなんどか触れられます。しかし「物語を追うよりは、会話の断片が楽しい」というのは、こういう筋書きが十分消化されていないという指摘なのでしょうか。

 「踊る芝居好きのダメ人間日記」はこの点について「ストーリーに、それほど惹きつけられません。分かり難いとかいうわけでもないんですが、なんか今さら感が漂ってしまうんですよね。集団自殺とかコロンバイン高校とか。一周遅れて走っているような」と生の感想を漏らしています。
 「Review-lution! on-line」はもっとストレート。「刺激的なシチュエーションながら、特に劇的事件が起こるわけではない。自殺と他殺という問題や、主人公の女性の離人症的心象風景<ボウリングレーンの上を走るどうしてもまっすぐ走れない犬を、エクレアを食べながら見ている自分>、コロンバイン高校の銃乱射事件など、奥の深い題材を用いながら、それを明確にかみ合わせることがうまく出来なかったようだ」と書いています。

 ぼくも2日の公演をみましたが、芝居の作り方を心得た集団という印象を受けました。起承転結をかちっと決めることよりも、劇団の関心はむしろ照明や舞台美術、衣装などを駆使して、パワーとアイデアを客席にめまぐるしく放射することに向けられているような気がします。サービス精神というか、よい意味で職人芸に秀でているのではないでしょうか。才気と才能を存分に感じます。古い話で恐縮ですが、「疾風Do党」の舞台をチラッと思い出しました。作・演出の福田卓郎はいま映画やテレビドラマでも活躍しているので、ご存じの方もいるでしょう。この劇団は現在、Dotoo!(ドトォ!)と名乗っているようですが、ステージを見ていないので「昔の名前」を出しました。ご容赦のほどを。
(北嶋孝@ノースアイランド舎)

クロムモリブデン公式サイト
■ボウリング犬 エクレア アイスコーヒー
■作・演出 / 青木秀樹
■出演 / 森下亮・金沢涼恵 ・板倉チヒロ・山本景子
   重実百合・信国輝彦・奥田ワレタ・齊藤桂子(dd69)
   大沢秋生(ИEUTRAL)・岡本竜一
■大阪公演 2005年1月23日(日)~25日(火)

Posted by KITAJIMA takashi : 11:44 PM | Comments (0) | Trackback

January 01, 2005

あけましておめでとうございます。

 東京のお正月は雪景色で明けました。大晦日に雪が降り始めると、本格的な冬の始まりだったふるさとの記憶が蘇ります。身を引き締めて新しい年に向かうようにとのメッセージでしょうか。

 このweb サイトがスタートしたのは暑い盛りの昨年8月。この4か月間、力のこもった評を載せていただいた執筆者、多様なレビューを展開している各サイト主宰者の方々に感謝します。またほとんど宣伝もしないのに、熱心にアクセスしていただいた読者、リンクしていただいた各サイトにもお礼を申し上げます。

 今年はもう少し出入り自由な空間にしたいと模様替えを検討中です。またレビューだけでなく、折々に特別企画を用意したいと考えています。

 実は2004年を振り返る年末特別企画を用意していましたが、編集人の引っ越しで、突然のトラブルからインターネット接続不能状態が生じてまだ掲載できていません。今回もひとさまのパソコンからアクセスしています。状況が改善され次第、紹介できると思います。しばらくお待ちください。

 昨年末は個人的な事情で時間的な余裕がなく、編集がままなりませんでした。ページ紹介の中身も回数も極端に落ちてご心配をかけてしまいました。もう少しで一段落。2月からは元のペースに戻ります。
 今年もよろしくお願いします。

 Wonderland サイト 編集人 北嶋孝@ノースアイランド舎 2005.1.1

Posted by KITAJIMA takashi : 04:26 PM | Comments (0) | Trackback
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