11月1日から新サイトに移行しました。URLは下記の通りです。リンクしている場合はURLを差し替えていただくようお願いいたします。

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May 15, 2005

チェルフィッチュ岡田利規インタビュー(前編)

 今年の岸田國士戯曲賞を受賞したチェルフィッチュの岡田利規さんのインタビュー(パート1)を掲載しました。聞き手は、早くからチェルフィッチュ演劇の可能性に着目していた柳澤望さんです。チェルフィッチュが現在の「超口語」スタイルに転換した前後のいきさつや、言葉と身体の関連、平田オリザやブレヒトの影響などが明らかにされています。次回は25日掲載予定です。

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May 14, 2005

ジャンバルジャンパイレート「グランバザールX」

 いつも軽快なフットワークで小劇場を回っている「休むに似たり。」サイトのかわひらさんがJAM BAL JAN JAN パイレートの公演を取り上げました。
 「スピード感溢れる台詞、スタイリッシュでパワフルなダンス、センスのいい衣装や装置、加えて笑いも結構あったりする、清水恵利奈さんのユニットJBJJPの新作」
 こう書かれると、みたくなりますね。でも、いわゆる芝居を体験するのとはちょっと違った空気がステージに流れているようです。
 「物語を追って行こうとすると、おそらく失敗するのです。つぎつぎと浴びせられかける言葉、見た目の美しさに身をゆだねるのです。作家の思索の断片が、めまぐるしく提示されるのです」
 なるほど、なるほど。具体例は、「休むに似たり。」サイトでどうぞ。

 JAM BAL JAN JAN パイレート(JBJJP)のWebログに出演者の紹介はありましたが、JBJPの旗揚げ時期や活動の紹介は見あたりませんでした。ネット上にも、まとまった記事はありません。1995年の第5回ガーディアン・ガーデンフェスティバル演劇フェスティバルに出場(「極めて普遍的なベルベット・カフェは存在するか?」)。2002年9月には「書物」を題材にした作家達による短編作品の競演「書物をめぐる演劇の冒険」に出演。小松杏里(月光舎)さんが評価していた(「乾坤一擲」)ことなどが断片的に分かりました。

 [上演記録]
◆タイトル:「グラン・バザール × (エックス)」
◆日程:2005年5月6日(金)~8日(日)

◆作・演出:清水恵利奈
◆出演:阿保聖子/metan/清滝美保/桜井翔子/清水エリナ/
鈴木裕美子/水野恵美/榎本真弓
◆会場:ウエストエンドスタジオ(東京・中野)

Posted by KITAJIMA takashi : 12:21 PM | Comments (1) | Trackback

May 13, 2005

チェルフィッチュ岡田利規インタビュー掲載のお知らせ

 今年の岸田國士戯曲賞を受賞したチェルフィッチュの岡田利規さんのインタビューを2回に分けて掲載します。聞き手は、早くからチェルフィッチュ演劇の可能性に着目していた柳澤望さんです。チェルフィッチュが現在の「超口語」スタイルに転換した前後のいきさつや、言葉と身体の関連、平田オリザやブレヒトの影響などが明らかにされています。
 初回は15日、次回は25日公開予定です。昨年の小劇場シーンを振り返った「振り返るわたしの2004」に続く、特別企画第2弾です。ご期待ください。

 岸田賞の選評が最近、白水社のWebサイトに公開されました。選考委員は 井上ひさし、岩松了、太田省吾、岡部耕大、竹内銃一郎、野田秀樹の6人。 受賞した岡田さんと宮藤官九郎さんの2人に対する各委員の期待が伝わってきます。ご一読ください。

Posted by KITAJIMA takashi : 01:27 PM | Comments (0) | Trackback

May 12, 2005

文学座アトリエの会『ぬけがら』

 名古屋の劇団B級遊撃隊を主宰する佃典彦の新作を、劇団内外で活躍する気鋭、松本祐子の演出で。5月10日(火)~22日(日)。信濃町・文学座アトリエにて。以下公演評です。

◎昭和は未だ遠くあらず

 このところ、「平成」という今日を暮す日常ある家族模様に「昭和」を侵入させ、新旧の交点から現在そして未来を見直す契機とする、そんな演劇作品が目につく。暦が平成に改まり早十七年。明治が大正、大正が昭和ほどの変化があったのかしらん、などとさかしらを決め込むつもりはなし、感慨深げな顔をできるようなご身分でもない。しかし、とひとまず。歴史には常のこと、旧体制と新体制の転換は軋轢を乗り越えながら進展してきたが、状況はさして変わらないのじゃないか。技術は進歩したけれど……などと訳知り顔の紋切りを打ってはいけない。いけないが、「昭和」の際限ないエピローグとして「平成」が存在しているかにさえ感じられる、それはそれで確かなのだ。文学座アトリエの会で上演された『ぬけがら』も、そんな舞台のひとつと言っていいかも知れない。

 ほとんど痴呆状態の父親が、母親の葬式の翌日に突然脱皮し、二十歳ばかり若がえる。まるでセミのように脱皮を繰り返し、そのたびに若がえっていく。挙げ句にぬけがらたちが踊りだす。カフカや安部公房を思わせる不条理が視覚化されるが、主人公を筆頭に家族の反応は何となく中途半端であり、案外自然な装いで日常に織りこまれていく。そうしたリアルとフィクションの危うい処理に面白みがあったけれど、折角の趣向も最終的には平凡たる家庭劇の枠内に止まってしまった感は否めない。また、夫婦の離婚問題が物語の中でさしたる働きを見せないこと、軸となるべき夫婦関係の後先が今ひとつ描き切られていなかった点が残念でもある。

 表題にされた「ぬけがら」。脱ぎ捨てられた現在はすぐさま過去の残骸となる。やがて過去は動き出す。戦後60年にあたる今年、第二次世界大戦の記憶は、作中たしかに或る影を落としていた。脱皮と若がえりによって、過去(父親)が、現在=未来を経験する。それは、死者との対話から現在(主人公)が過去を知る手つづきでもある。「ぬけがら」と「ぬけ出た」自分という、父親が経験したような自己同一性と時間感覚との歪みに、何かしらの議論が必要だったのではないか。脱ぎ捨てられ、日が経つにつれて匂いを発する「ぬけがら」たち。「ぬけがら(=過去)」はどんどんクサくなる。気になる匂いにはファブリーズ。洗濯もしてみる。匂いは消えない。誤魔化せない。「昭和」を次々に巻き戻し、両親の出会いにまで時は遡る。「奇跡と宿命」に彩られた自分の誕生秘話。しかしそれらが主人公の明日に大きく活きない。結局は何も変わらないのだ。

 松本祐子の演出は、主人公と浮気相手のもつれや離婚をめぐる夫婦の口論などの心理的対決を、行動と観察の関係から生じる沈黙を巧みに利用しながら、劇的対話としてより緊密な時間に仕立て上げていた。特に主人公の妻、美津子役の山本郁子が近作以上の好出来。台詞もよく回り、いわゆる新劇調に終始してしまうやや冴えない男優陣の中にあって、一人気を吐く。浮気相手の奥山美代子も静かな強さが滲み出ていたし、母景子を演じる添田園子の大らかさもいい。舞台装置もディテールにこだわったアパートの一室を再現し、戯曲の奇妙な事件を対比的に包み込むが、そのリアルが勝ちすぎてしまったところに、物語の弱さもあるのかもしれない。(後藤隆基/2005.5.11)

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劇団プロメテウス「目覚めよ、と呼ぶ声が天より聞こえ」

 劇団プロメテウス公演『目覚めよ、と呼ぶ声が天より聞こえ』が東京・渋谷の東京ウィメンズプラザで開かれました(4月1日-3日)。2000年の旗揚げ公演の再演。高校時代の先輩2人が参加している舞台をみた小畑明日香さんからレビューが届きました。

◎劇団プロメテウス「目覚めよ、と呼ぶ声が天より聞こえ」

 ・・・だめだぁー。だめです。面白いんだけど。

 筆者の高校の演劇部で先輩だった人が二人、参加しているこの劇団。二階席まである舞台をフルに使って役者が動き回る。身体能力をフルに生かして走ったり飛んだりもする。照明に関しては何の知識も無いが、贅沢に使っていると思う。

 なのにどうもいけない。
 きっと熱意がありすぎるのだ。
 旗揚げ時の台本を、劇団結成時からの役者が演出して再演したという作品だからかもしれない。演出家にとっては一番距離がとりにくいだろうし、初演のイメージを払拭するために苦労したのが窺える。役者を縦一列にしたり横一列にしたり、円にしたり。凝りすぎてか、役者の動きも自分の動きに似せてしまっていて役者がやりづらそうだった。「左門」というギャグ担当の役が際立って新鮮に見えたのは、きっと彼だけ好き勝手やらせてもらっていたからに違いない。

 台本自体、旗揚げ時のノリが引きずられている感じがする。旧約聖書を土台にシェークスピアと白虎隊を混ぜてトッピングにゲーテ、という話だと、一つ一つの知識がごつごつ主張しているのはいただけない。やっぱ野田秀樹って上手いよな、と思ってしまった。

 殺陣は上手いし、先輩二人(一人は演出兼役者)の動きは図抜けて目を惹いた。上手いのはわかるから、そんなに一生懸命やらないでほしい。演出家は脚本の言い回しを直す権利だってあると思うし、台本から洗い直してみたほうがよかったんじゃないだろうか。
小畑明日香(2005.5.10)


[上演記録]
劇団プロメテウス
目覚めよ、と呼ぶ声が天より聞こえ

会場:東京ウィメンズプラザ (東京・渋谷)
期間:4月1日-3日

作:金井以政
脚色・演出:三島由流
出演
飯沼貞吉:大橋光
右子/おむね:若山栄子
左子/文子:かわさき愛子
篠田儀三郎:小野一博
神父/日向内記:石部雄一
生徒:桐生真一
黒川雄斗、阿部明日香、松岡貴史、他

企画・制作 小野一博
照明 久保良子
音響 大野幸彦
舞台監督 久保大輔
撮影 根田拓也
美術・衣装 八重沢晃祥
衣装協力 矢内原充志(nibroll about street)
Print textile work by yaezawa (ヤエザワロゴ)www.yaezawa.com
運営 株式会社テクノリンク

出演
飯沼貞吉:大橋 光
右子/おむね:若山 栄子
左子/文子:かわさき愛子
篠田儀三郎:小野 一博
神父/日向内記:石部 雄一
生徒:桐生 真一
黒川雄斗、阿部明日香、松岡貴史、他

Posted by KITAJIMA takashi : 02:37 AM | Comments (0) | Trackback
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